「ただいまぁ……」

あ、葉月いるんだ。
てっきり出掛けてるものだと…。

「って何してんのっ!?」

その光景にあたしは目を疑った。

だって…葉月机に向かって、教科書とノートを広げてるんだもの…。

「何って…勉強」

う、嘘!

「大変!竜巻が来る!?それとも地震!?と、とにかく大変!」

「うっせぇな、なんだってんだよ」

だって…こんなの…

真面目そのものじゃない。

葉月はいつまでも不良で
高校も低いとこ行くものだと思ってたのに…。

「葉月ぃ…お姉ちゃんは嬉しいよぉぉぉ」

「うわっ来んな気持ちわりぃっつか気色わりぃよるなよるな!」

ひ、ひどい

そこまで言わなくても……。

「ってか姉ちゃん、ここわかんねぇんだけど?」

ね、姉ちゃん!?
あ、あんた…

かわいい奴だな!

もうお姉ちゃん張り切って教えちゃう!