まぁ、そんなことしてもあたしには意味ないんだけどね。

だってほら……

ああ…ヤバい、睡魔が…。

あたしは黒板(+どう足掻いても視界に入るあまちゃん)から目を離し机に伏せた。

「この公式が………」

「証明の…………」

なんで数学ってこんなに眠くなるんだろう?

「107ページ開いて」

教科書を捲る音…

107ページ?
あたしも捲らなきゃ。

でも…もう、ダメ――…。

だってこんなにも眠いのに…。

「問一解ける人…………おお!吉田」

吉田さん…?
流石だね。

一番数学が得意(先生が翔ちゃんだから)なだけあるね。

「んー…次は…よし、そこで寝てる朝倉!」

「うっさいなぁ」

「先生にうっさい!?」

「眠いんだから寝かせなさいよ」

「まったく…朝倉って奴は☆
成績1になってもしらないぜ☆」

「あたしがとるわけないじゃん」