「あ、ああ、あまちゃんっ」

「ん?」

俯いている小月。
耳が赤い。

「そ、の…えっと」

「小月が言いたいのってこの手紙?」

そう言って手紙を見せた瞬間小月の顔がさらに赤くなった。

「あああ……」

わかりやすっ…
小月―…モテんだろうな
勿体無い。

「小月に俺は勿体無いよ」

「そんなことっ―…!」

それは本心からだった。

こんな奴、勿体無い。

「それに小月から見たら俺、おっさんじゃないか?」

「子供扱いしないで!」

「子供だよ。高校生なんてまだ子供だ。」

こんなこと言って小月が傷つくのわかってるのに、俺ってやっぱりダメだ…。

「……子供だから、ダメなの?大人だったらおまちゃんの彼女になれた!?」

目に涙をいっぱい溜めた小月が訴えてくる。
それでも俺は――…。