「いってきます」

ローファーを履いてカバンを持ってドアを開ける
と…

バタン…。

あ、何閉めてるんだろう
うっかり閉めちゃった…
反射的に…
これが無条件反射ってやつ?※違います

でもあそこに立ってたのって…
想?

もう一度そーっとドアを開けて確認してみる。

やっぱり想だ。

「ストーカーですか?朝から気分を害しますよ」

冷たい感じでいい放つ。
でも想は明るく返してきた。

「おはよっ智葉!」

「おはよう。会話になってない」

「いいよ別に~」

「あたしがツンツンしてるんだったらあんたはデレデレだな」

あたしはボソッと呟いた。
しかし運悪く想にも聞こえていたらしく…。

「へ~?そんな事言って良いんだ?」

え?こんな想見たこと無い
(初めて会ったのは昨日だけど)

「何言っ「お仕置き…必要かな?」

ニッコリ笑ってるのに目が笑ってないって!

「お仕置きなんていらな…」

ここまで言ってハッとする…

「ちょっと待って!ここ家の前!」