「翔ちゃんらしくないよ!翔ちゃんはもっと爽やかウザくないと!」」

なんて言う智葉…
やっぱりダメだ。

俺ってヘタレ……。


教師ヅラしていいこと言っても
自分の好きな女に告白すらもできないなんて…。

「だな」

「話はそれだけ?」

「まぁな」

「そっか」

「じゃあ行こうか」

「はーい」

鍵を開けドアを開く。

ここを出たら先生と生徒。

ただそれだけの関係に戻る。


「鍵かけるから先行って」

「うん」


さてと…鍵もかけたし職員室に返してこなきゃな。

そう思い、屋上の階段を降りる。

「あ、あまちゃん!」

階段を降りた先には女生徒が一人。

「探してたの」

息が切れてる。
相当、探したのか。悪いことしたな

「あ、悪いな」

「ううん」

たしかコイツは2組の――…。