「何してんの?」

「葉月…あんた今どこで何してるの!?」

「は?何で言わなきゃいけねぇの?」

「心配だからよ!」

手のかかる弟…。

昔はあんなに可愛かったのに……。

どこで道を間違えたのだろうか?

「心配…ねぇ―…。
俺は姉ちゃんみたく綺麗事並べたり正論言って俺らみたいなんを見下したりするのが………大嫌いでな
俺はそんな偽善者ぶるような人生歩みたくないんだよ……」

目に、光が宿ってない。
何もかもに、絶望した、そんな瞳。

「葉月!いい加減にしてよっ!!」

あたしに…葉月を止めることはできない?

「葉月!この間ね翔ちゃんの家に…「翔ちゃん?ああ翔兄か…あいつもお前と一緒だろ」

葉月が今までこんなことを思ってたなんて…
あたし姉として失格かもしれない…。

「それに俺にかまってる暇あんだったら捕まえてこいよ……想とやらをよ」