ひとりじゃないから





「そんなこと言われたら、いくら先輩でも黙ってられませんよ。」






「は?」





「安藤は、ちゃんと接したらいい生徒ですよ。安藤アキという人間をちゃんと見てないだけです。」





・・・先生は違うのかな、





他の先生とは、違うのかな。






ガラッ





「安藤!!??」




神田先生が目の前に立っていた。






涙が溢れて、神田先生の表情はわからなかった。