ひとりじゃないから





「毎日来てるらしいね。」




「勉強してるだけだから。」




「先生はそう思ってるとしても、安藤さんは少なくとも違うでしょ?」




すごい自信のある顔をしてあたしの顔を見た。




あたしは身長がちっちゃいから、余計に見下されてる感じ。






「あたしは、ちがうから。」




「だから余計なことは言わないで。」




拒食症のことも、リストカットのことも、




ゆーすけは全部知ってるけど、いちいち言ってほしくない。





せっかく、最近はおちついてきてるのに。





せっかく、今日も幸せだったのに。





くずさないでほしい。




あたしのたったひとつの安らげる場所なのに。