ひとりじゃないから





家まで送ってもらって準備をして学校に向かった。





「安藤、さん?」




ふいに呼ばれて振り返ると、女の子。





「ん?」




「あの、さ。どうやってやせたの?」




「は?」




なんでそんなデリカシーのないこと。





しかも、誰か分かんない。






「…ごめん、急いでるから。」






自分でも、驚くくらいの冷たい声だった。