ひとりじゃないから





久しぶりに、人と食べる朝ごはんは、目玉焼きとスープ、パンだった。





「果物ねえや、」




「なんでいつも果物なの?」




お昼の時も、なんかくれる時も、圧倒的に果物が多かった。





「ん、果物ならお前も抵抗なく食ってくれるだろうと思って。」




「へ?」




「やせたかったんだろ、だからローカロリーのモンしか食ってくれないと思ったんだ。」






最初から、わかってた。




あたしのこと、ちゃんと見てくれてたんだね。





「ありがとう。」





「いーえ。食うぞー!俺学校行かなきゃ。」




「そうだったね、アキも帰らなきゃ。」




「送ってくから大丈夫。」





「でも、」




「大丈夫だって。今日、休むか?」





「え?」




「やすんでもいいぞ?その、体、平気か?」





そういわれて、顔がどんどん暑くなるのがわかった。




とたんにゆーすけが意地悪な顔をした。





…もお、