ひとりじゃないから





「お、元気だ!いいことだ!」




電話の向こうからでもわかる、なんともいえない、あの、先生の顔。





「ま、勉強の息抜きに、な?」




「ん。」





「あ、言い忘れたけど。」




「なに?」




今日は、ずっとゆーすけ忙しそうにしてた。




多分、それは新任じゃないけど、少しこの学校のことをわかった、年配の先生から言ったら丁度いい位置にいるからなんだろうけど。





ゆーすけは、担任を持ってるのに、あんまり教室には来なかった。





だから、喋る時間のひとつだってなかったんだ。





「お前、毎日学校だからなー」





「え?」




「あ、盆は学校開いてねえからだめだけど。それ以外は全部。」






暑いからいやなのに、な