ひとりじゃないから




「ゆーすけが食べるなら、アキも食べる。」




ゆーすけが好きな、アキになろう。



ほんとは、骨と皮になりたい。



ほんとは、もっと細くなりたい。





けど、それでゆうすけが苦しいなら、アキが頑張る。




アキが太るよ。





「よし、じゃあ一緒に食おう、これからずっと。」




「怪しまれるよ?」




「勉強してるって言えばいいだろ?大丈夫だよ。」





「けど、」





「アキを信用してねえわけじゃねえけど、アキが食べる姿を見て安心したいんだ。」





「わかった。ね、でも早く食べて?」




「せっかちだなあ、今日は。安心しろよ大丈夫だから。」




「そうじゃないんだもん、アキだって安心したい。」





「わかったわかった。」