ひとりじゃないから





幾つも赤い線が入った、



あたしの腕。



先生はあたしの腕に、おでこをあてた。



「やだ、きたないから!」



先生の前で初めて大声をだした。




けど、そのくらいやだった。




けど、いくら引っ張っても、



先生は腕を離してくれなかった。