でも甘えるって言ったけど実際兄貴に何も教わってない。 兄貴に目をやると兄貴は隼人の方に向かっていた。 このまま寝るつもりなどない。 私はじっと兄貴と隼人を見つめていた。 二人は強かった。 なら私はどうだろう? 兄貴に体の心配をされるほどだ。 私は弱い―… もっと強くならないと―… ゆっくりと進む足は自然とまた兄貴の方に向かっていた。