紅龍 ―2―



でも、やっぱり俺の口は止まらない。



「もう一度言うよ。俺は、蘭の―…笑顔を見たいんだ。お願いだよ。黒桜会は―…蘭は何を背負っているんだ。蘭はなぜ笑えないんだ!!」





………―。




部屋が静まり返る。




ただ聞こえるのは―…




俺の泣く声だけ。





「…―遊。」




隼人君が俺の名前を小さく呟く。




そして、こう続けた。




「話を戻そうか。俺が言いたかった事だ…―黒桜会に、蘭に手を出すな。」




蘭に手を出すな。




「…―何が言いたい。」




俺のではなく龍が隼人の言葉に問い掛けた。