紅龍 ―2―




どうしても思ってしまう。



どうしても、苛ついてしまう。




そして、なら知りたいとも思ってしまうんだ。




「…―ねぇ、隼人君。それなら黒桜会の今も昔も教えてよ。何を背負っているのか教えてよ。」




ぼそっと呟くように言った。




でも、こんな静かな部屋では十分な声の大きさで。




みんなが反応して俺を振り返り見る。




…―きっと今の俺は見るに堪えないんだろうね。





俺を見た瞬間にみんなが顔を歪めた。




でも、俺は口を止めない。



「…―ねぇ、隼人君。俺は蘭を助けたいんだ。蘭に笑っていて欲しいんだ。今日見た蘭はね?目が闇に染まっている感じだった。あんなの蘭じゃないよ。」




皆の顔がさらに歪んだ。