紅龍 ―2―



次々と言葉を並べる隼人君。




そんな隼人君の話を聞いて一言、龍は「じゃあお前知ってんの?」と聞いた。




凄く低い声で。




多分、龍は自分の力なさに苛ついているのだろう。




「あぁ。」隼人君はただ一言そう言った。




「そうか。」




そう言った龍の声は更に低いものだった。




…―俺なんか龍の気持ち分かる気がするよ。




俺も今、自分にすっげぇ苛ついてるから。




何で蘭を救えないのかって。




何で蘭の事、全然知らないのかって。




何で隼人君は知ってるのに俺は何も知らないのかって。




本当に俺は―…蘭の何を知っていたんだろうって。