紅龍 ―2―




そしてこう続けた。





「だから、あいつが黒桜会を継ぐってのは決定事だったって事だ。黒桜会二代目会長Redowlは間違いねぇよ。あいつだ。」




煙草の煙を吐きながら言い切った笹木の言葉は全て正しいように聞こえた。




いや、全て正しいのもしれない。




あの女は―…





「―…蘭。」





蘭なのか? 





「…………――っ。」




「遊!!?」





俺は理事長室に向かって走った。




後ろでは俺を龍が呼んでいた。





でも、構わず走る。





ただ、あの女が蘭だと信じられなくて。