惇side 車の中でも蘭は口を開かなかった。 …―蘭。 今の蘭の目にもう光はない。 今日、久しぶりに会った蘭も随分前とは印象が違ったが―… 今の蘭はもう蘭じゃねぇー。 それもあいつ等に会ったからか? 本当に、なぜ会った。 なぜあいつ等に自分の存在を分からせた。 そんな事して、闇に沈むのはお前だろ? …―黒桜会。 お前はその名に相応しい奴か―…。