紅龍 ―2―





こんな事、珍しいと思った。





惇さんのあり得ないほどの殺気もだけど―…





晃人のあの態度も。





「どうした。晃人。」





理事長室から離れて、俺は晃人に問いかける。




「あの女の子。―…だね。」




晃人は何かを言ったが最後の言葉が小さくて聞こえない。




「なんだ。」




「だから。龍は気付かなかった?あの子のしていたピアスとリング。」