紅龍 ―2―


龍side



今日は始業式だった。




凄く長く感じた冬休みの終わり。




そして、ダルい学校生活の始まりだった。




そんな始業式なんて普通だったら行かないのだが、今回だけは行こうと思った。



少しの希望を持って。




…―もう蘭が姿を消して三週間になろうとしてる。




その間、連絡もなければ情報も上がらなかった。




どこで何をしているのか。



毎日、色んな場所を探しても居なかった蘭。




もう頼るのは蘭から姿を表す事しかなかった。




それには、学校しかなかった。