紅龍 ―2―





「学校に行くの、蘭ちゃんに拒否権なんてあげないからね。」




ほら。




やっぱり選択肢は一つしかない。




京花が笑顔で言う言葉は裏を返せば、




『嫌とは言わせない。』





本当に怖い妹だ。




しかもその妹。




じゃあねー。なんて言いながらこの時は部屋を後にしたが、2日後。





「学校行こうか―…。」




本当にきやがった!!!




一昨日は突然現れてすぐ帰ったが、今日は朝から本当に私を迎えに来た!!!




忘れてると思ったのに。