着物を見つめる。 私が着てるのは薄い紫と薄い青色が目立つ着物。 模様は何だろうこの花―… 桜みたいな薄いピンク色の花。 とにかく京花の着せてくれた着物は優しく、でもなんだか冷たさを感じさせる不思議な感じだった。 「蘭ちゃん〜…お母さんがそろそろこいって〜。」 着物に見惚れていると着替えおわった京花が私を呼んだ。 京花は黒に赤が所々あるシンプルな着物を着ていた。 いや、着物はシンプルなんだけど―… 「京花なんでそんな綺麗なの―…。」 京花自身が華やかすぎる―…。