紅龍 ―2―










きっと智さんは俺を恨んでる―…






それから俺はこの言葉を呪文のように説きながら過ごした。









青虎のトップに立ちながら過ごす日々。








実感なんてなかった。










自分が何をしているのか分からずにいた。










ずっと智さんの背中を追っていた。











手も届かない智さんの背中を―…