どこかで誰かが…

そしてそのことを、清瀬は大沢に伝えるつもりは全く無かった。


お節介なんて大嫌いだったし、
客観的に見てるほうが楽しかったからだ。


しかし、あまりにも健気なゆっこを見ていると、つい、応援してやりたくなってくる。

その反面

親同士が仲良しで、小さい頃から佳菜子の母親に、

「佳菜ちゃんのこと守ってね!」

と、呪文の様に言われ続け、
なんとなく見守ってきた今までの習慣から、

どうしようもなく鈍感な佳菜子にも、それなりの恋愛をしてもらいたい気持ちもあった。


そんな清瀬が、ゆっこ→高木→佳菜子の三角関係を知ったのは、
ゆっこに、佳菜子の面倒を頼んだあとだったのだから仕方がない。


「なんなら、俺がつきあってやっても、いーけど…」


少し、責任を感じている。


そんな時、

「もしもし、俺様だ。」

「ふっ!何様だテメーは!」

大沢からの電話が事態を変えた。


「さっきさ、コンビニで見かけたぞ。」

「行ってねーよ。」

「おめーじゃねーよ!」

「…堀口?」

「ブー。正解。」

「どっちだよ。」

「なんか、感じが変わっててさぁ…俺、声かけらんなかった。」

「…マジで言ってる?」

「大マジ。」