どこかで誰かが…

高校生になったばかりの時…

佳菜子は、隣りの席の後藤という女子と気が合い、すぐに友達となった。


2年になるとクラスが別れてしまい、せめて昼は一緒に食べようと、佳菜子から後藤のクラスに出向くことになったのだが、


「お、どーした?」

そこは清瀬のクラスでもあり、
購買から戻った清瀬は、二人の席に椅子を持ち寄り、ドカッと座り込んだ。


「友達なんだ?紹介してよぉ!俺ね、堀口の幼なじみなんよ、よろしくね!」

「もう!いつもは誰と食べてんの?」

「あっちこっち。今日はここ!」

「なんで?いーから友達んとこ行っといで!」

「そんな避けんなよぉ。ねー、後藤さん!」

「あはは…」

「後藤さん困ってるから!」

「困ってる?」

「いえ、大丈夫です。」

「敬語じゃん!気を使わせてるのわからない?」

「堀口さん、私なら大丈夫だよ」

「ほら、そう言ってんじゃん。ねー!」

「…じゃあ、私がどっか行く!」

「え?」


そう言って弁当を片付けはじめるが、誰も引き止めないため、とうとう立ち上がってしまった佳菜子は、

「でも、…」

戸惑う後藤をおいて、さっさと教室から出ていくはめになってしまった。


「あ、ねぇ!待っ」

「ほっといていーよ!」

「え…でも…」

「食おうぜ。腹へっちったよ。」