どこかで誰かが…

「俺、あんなにアピールしてたのに?」

「だって、からかってばっかりだから…」

「あ〜あ…じゃあ俺、あん時マジで避けられてたの?照れてんだとばっか思ってたよ!」

「サワ!ったく、おまえは何やってんの?勘違いにも程があるっつーんだよ。」

「プロレス技は、さすがにちょっと…(避けてたのには理由があるんだけどね…)」


そして、清瀬が大沢の肩を叩いて言った。

「つーことはだ!今日、返事なんてムリじゃん!」

「マジかよ〜!…なぁ!今度の日曜、俺、試合なんだよ!それまでに返事くんねぇ?」

「え!」

「つか、試合、観に来いよ!」

「でた!かっくい〜ね〜!己のプレーを見せつけてやろうってワケだ!」

「うるせっ!」

「さすが、スポーツ馬鹿!」

「キヨ!おまえ邪魔!」

「おっとマジだなこりゃ。じゃあ、邪魔者は消え」

「待って!」

「!」


うつむく佳菜子に、二人が注目すると……


「ごめん…」

「あ…」

「…マジ?」


ガックリと肩を落とす大沢に、
さすがの清瀬も、次の言葉が出て来ないと言った様子。


「え?…あ!違うのっ!二人きりにしないでってこと!…こんな経験、今まで無かったから…どうしたらいーのか…」