どこかで誰かが…

「えー!」

ゆっこの核心をついた一言が、事態を一変させた。

「やっぱり関係あるんじゃん!ちょっともう、水着どころじゃなくなってきた!」


興奮する吉田と、

「話、ゆっくり聞かせてもらおうか!」

ゆっこに腕を捕まれ、

「行くよ!」


“捕われの身”といった状態で売場を離れると、
吹き抜けの広場のベンチに座り、佳菜子の“恋ばな”に耳を傾ける二人。


「で?どーゆー関係だって?」

「だから“私の男”じゃなくて、“私が好きだった男”の間違いだってばぁ」

「あれ?全然意味が違うんだけど、どーした?」


ゆっこを睨みつける吉田。


「だって、清瀬が…」


そんなゆっこの弁解を、助言する様に佳菜子は語りはじめる。


「はっきり言うとね…友達が告って、つきあうことにる前から、実は私もアレのことが好きだったの。でも“自分に勇気がなかったんだからしょうがない”って諦めたんだぁ。それからしばらくは、清瀬を含む4人で行動することが増えてね…その二人が別れてからはキッパリ!友達の方が振られたってことだったから、それ以来、大沢とは関わらないようにするしかなくてさぁ!だって、気まずいでしょ?」

「その友達とは今でも連絡とってんの?」

「卒業してからは全然!」

「別れた理由って?」

「喧嘩だって。…詳しくは教えてくれなかったんだよね。」

「あれ?なんか…あたし、分かっちゃったかも!」