どこかで誰かが…

佳菜子の話には続きがあったのだが、
また歩き出した足並みは、途中から、女子だけ街へと向かわせ…当然、それだけで終わらせてもらえるはずが無かった。


水着を見ながらも、佳菜子の話に興味津々な二人は…


「К高のサッカー部って言ったら凄くない?」

「うん。サッカーで入った学校だからね。」

「…清瀬的にはどんな気持ちなんだろうね?元チームメイトが、名門校でバリバリな中、自分は公立校ってのはさぁ…」

「勝ってあたりまえのК高じゃ、一勝する度に喜び合って、絆が深まっていく〜みたいな経験、無いだろうねー。」

「てか、うちでもあんまり味わえてないかも?」

「あははは、やだ〜ゆっこ!厳しい〜!」

「でもさ、あの男、スッゴイ自信満々だったね。」

「確かに!…しかし佳菜子の周りにはイケメンが揃うよねぇ?」

「イケメン?」

「清瀬だって、うちのサッカー部じゃエースでしょ?」

「知らなーい。」

「あ、それ、あたし達以外の前で言わない方がいーよ。」

「結局、恋愛にガツガツしてない無頓着な奴に、異性は安心するわけよ!」

「…どーゆーことぉソレ〜!」

「だって佳菜子、今、好きな人いるの?」

「!」

「…ほらね。」

「ホントにいないの?さっきの男だって怪しいよねぇ…」

「違うってば〜!」

「でもあたし、佳菜子はК高に男がいるんだって…前に清瀬から聞いたことがあるんだよねぇ…」