どこかで誰かが…

誰からのモノか、佳菜子には見当がついた。

ただ、

なぜ、彼女がこんな内容のメールを送ってくるのかは、ハッキリしない。

いや、

ハッキリさせたくなかったと言うのが本心であろう。


佳菜子が返信してこないので、相手も徐々に逆上してしまったのだろうか…?


無理矢理、そう思い込もうとする佳菜子だったが、

ピコン〜♪

新たなメールが届き…


今回ばかりは嫌な予感がして、
咄嗟にパソコンを閉じ、その手を口元に持っていった。


その手も唇も、足まで震えはじめ…全身の力が抜けて、その場に座り込む。


心臓の鼓動も、いつもより細かく響いる。

つられて呼吸が乱れ、

(助けて…神様…お願いです…)

声にできない叫びを、心の中で、ただ唱え続けていた。


すると、

携帯電話の着信音が鳴り…

一瞬ビクッとして音の方を見るも、

(助けて…)

今度は携帯の方にも送ってきたと勝手に思い込み、両耳を塞いで前のめりに屈み込んだ。



…どのくらい、そうしていたのだろうか?


コンコン!


それは、母が部屋のドアをノックする音だった。


「佳菜ちゃーん。寝てるの?」