どこかで誰かが…

「だから…あの時も?」

「まぁ。…だって、かなり落ち込んでたみたいだったから〜」

「やめろ。」

「!?」

「…俺が言うのも何だけど…自分を、もっと大切にしろよ。」

「…はい。」

「でも、結城さんがアシスタントで助かってる。」

「…」

「これからも宜しく!」

「はい!…片桐さんが日本人で良かったです!」

「なんで?」

「好きにならずに済みそうだから!」

「は?」

「なんでもないです!(日本人好きになってもしょうがないでしょ!しっかりしろ!私!)」


それから数ヶ月後、佳菜子と会うまで、
結城は自分に、必死に、そう言い聞かせていたのだった。