どこかで誰かが…

そばに居てやれないのは、やはり不利に違いない。

だから、

気持ちを繋ぎ止めておくため、必死に連絡を取り合うものの、
100パーセント、佳菜子の気持ちが満たされているかは分からず、
それが気掛かりで、結局、
自分の気持ちも満たされないでいる。


次第に、そばに居る清瀬が気になり…

でも、

“そんなことばかり考えて過ごしていると思われるのも、男として如何なものか”と…

日々、そんな気持ちとの葛藤だ。


仕事も人間関係も、いつも順調ということでもないのだし。


いつもいつも、佳菜子のことばかりを考えている訳にもいかない。


そんな時だった。


見積もり金額の計算ミスで、こっぴどく叱られた夜、
アルコールに頼って憂さ晴らしをする片桐の記憶は、だんだんと薄れていき…


目を覚ますと、横に佳菜子以外の女性の姿があった。