どこかで誰かが…

「私こそ…ごめん。」

「!(お?)」

「いつもいつも、憎まれ口ばかり叩いて…」

「なんだよ…気持ち悪りーな…」

「ほら。そんなだから、私もつい…」

「あ…」

「うそ。」

「は?」

「あんたぐらいにしか、八つ当たりなんかできないから…」

「ひで〜なソレ。」

「だよね。」

「ふっ、別にいーけど。つーか俺、八つ当たりされてたなんて知らなかった。」

「…」

「例えば、どんな時?」

「それは…色々。」

「色々ねぇ。」

「そ!色々あるの!」

「片桐くんにもするの?」

「…」

「…ふ〜ん。」

「なによ?」

「なんかあった?」

「なんかって?」

「なんかはなんかだよ。(俺が聞いてんだっつーの。)久しぶりの再会から何日も経ってないだろ…惚気るとか、なんかあって良いんじゃねーか普通?…だいたい、何のためにカナダまで行ったんだよ?」

「それは!大地くんに会いに…」

「それで?今度はいつ行くの?」

「帰ってきたばっかりでしょ。」

「すぐにでも会いたくなんねーの?…まさか、カナダ行くこと躊躇ってるとか?」

「躊躇うっていうか…」

「躊躇ってんだ。」

「…状況が変わることが怖いの…私、欲張りなのかな?一人っ子だからさぁ。」