どこかで誰かが…

ある日の練習後、

「佳菜コーチ!第三中学の清瀬先生と、お知り合いなんですって?」

引き止められた保護者の口から、まさか清瀬の名前が出てくるとは…驚く佳菜子。

「え?!…あ、はい。」

「私の姪子が三中のバスケ部なんですぅ!」

(おぉっ!…と)

「人気のある先生みたいですよぉ!」

「あはは…そーですか…」

「新しく貰った番号が10番で…ちょっと落ち込んでたら“俺は羨ましい”って言われたって!サッカーをやってたんだとか?」

「はい…バカですねぇ。すみません。」

「いいえ〜!担任でもないのに励ましてくれたって、喜んでましたよ!」

「いやいや、当然ですから。」

「そしたら、同級生にバスケが大好きなヤツがいて、凄く努力してたのを覚えてるって、」

(え?!)

「そいつが頑張ってるのを見ると、自分も頑張ろうと思ったって…良い話じゃないですか〜!」

「あはは…(何を言ってんだか、あのバカ!)」

「今もミニバスのコーチをしてるんだって言うから“従妹もミニバスをやってるんだ”って話になって、“じゃあ、練習試合でも…”ってことで、チーム名を聞いたら、なんとココだったって言うもんで、ビックリして〜!」

「はぁ。」

「ホント世間は狭いですよね〜」

「そーですねぇ(狭すぎ〜!)」