どこかで誰かが…

彼氏には、思ったことをハッキリ言えずに意地を張り、
それならまだ可愛いものだが、
清瀬に対しては、そこに憎まれ口を叩いてしまう。


そこまで言える存在は貴重で、
本当は心のどこかで、
“このままではいけない”と感じているはず。

それなのに、
現実は思うようにはいかず、ついまたイライラしてしまうのだ。


“きっと、呆れられてる。”

そんな思いが、佳菜子の気持ちを一段と曇らせ…

“私にはもう、頼れる人は大地くんしかいないんだ!いっそのこと、カナダに逃げてしまおうか…”と、駆り立てた。



勝手に、自分で自分を追い込んでいた、そんな時、

携帯電話へのメールが佳菜子を救った。


『ホームページ更新しましたよ。見てくださいね(^^)v』


ミニバスチームの保護者からだ。


「うふっ。」


佳菜子は微笑んでいた。

そう、

大切な心の拠り所があることを思い出したのだ。


両親以外にも、私を必要としてくれる人達がいる…
そしてその場所が、最後の砦にも思えた。