どこかで誰かが…

そんなこととも知らず、
ムシャクシャして仕方がない佳菜子だったが、

久しぶりの体育館で、バスケットボールを追う子供達を見ていたら、身体がウズウズしてきて、

「はーい!じゃあ、試合形式で!コーチも入っちゃいまーす!」

「え〜!!」

年甲斐もなく、子供たち相手に本気モードで挑んでいた。


確かに、バスケットをしている間は、心の中のモヤモヤを忘れることができていた気がする。


(帰ったらしっかり湯船に浸かって、念入りにマッサージしなきゃ、明日がヤバいかも〜)


お陰で、いつもより長いバスタイムに、軽くのぼせる始末だ。


部屋に戻り、ぼーっとしながらもメールを確認する。

すると、

「…ん?」

清瀬からメールが入っていた。


タイトルは無し。


「なぁに…?」


恐る恐る画面を開いてみると、

『ごめん。』

真っ先に目にしたフレーズに気を許し、そのまま読み続けてみることに…


『もっと早くにメールするべきだったんだろうけど、邪魔するのも悪いと思って遅くなった。これでも気を使ってることを理解してほしい。』

「前置き長っ!」

『この前のことは反省してる。なんであんなことをしたのかと、何度も考えてみたけど、自分でもよく分からない。でも決してふざけた気持ちからではないんだ。それだけは分かってほしい。』