どこかで誰かが…

「あぁ、まだ!って言うか、もうこんな時間だったんだぁ。」

「なんか食い行こ。」

「わざわざいーよ。あるモノで済まそうよ…何かなかったっけ?」

「なんもねーもん。いーから行くぞ!…食材も買っておかなきゃなんねーし。」

「あ、うん。」



片桐が気を使って、あちこちへと連れ出してくれていることくらい佳菜子も分かっていた。


佳菜子の方は、もう少しゆっくり…のんびりとした時間を過ごしたくもあったのだが…

時間は、慌ただしく過ぎるものだった。