どこかで誰かが…

高木と会ってからというもの、
片桐への佳菜子の近況報告を、怠っている清瀬。


“そんなこと俺がしなくたって、直接本人から聞けば良いことじゃん…俺だって、それなりに忙しいし…”


自分に言い訳をしながら、
それでも、メールくらい送る時間はあるだろうと思いきや、
最近、片桐からも連絡が無いことに気がついた。


「忙しいのかなぁ?」


少し気にはなるが、

(ま、俺が心配することじゃないか!)

自分から、二人のことで口を挟むこともないだろうと、いつもの様に気持ちを切り替える。


佳菜子との談話中、片桐についての話題になれば、話の結末までつきあってやってはいるが、
そんな自分の置かれている状況に、実は疑問を抱いていた。


「って言うか、おまえって凄いよな!よくもまぁ面倒なヤツと…長く続くよなぁ。」

「面倒なヤツって……彼女と何かあった?」

「いや。」

「何も話してくれないから、いつも私の事ばっかり聞いてもらっちゃってるけど…」

「本当…どーゆーつもりで俺に話してるワケ?」

「んー…のろけ?」

「はいはい。」

「…ねぇ?本当に彼女と上手くいってんの?」

「なんで?」

「だって、気配が感じられないから。」

「あったりまえだ。とっくに別れてるもん。」

「え?!いつ?!」

「つきあって、結構すぐ。」

「はぁ?」