どこかで誰かが…

これは清瀬の昔からの癖で、
周りから、佳菜子との仲を聞かれると、必ず、こうして説明したものだ。


「そっか。」

「…あいつ今、ミニバスのコーチやっててさ、」

「へー。…なんか想像つくな〜」


そう言って微笑んでみせる高木。


それを見て、言葉をなくした清瀬に、何とも言えない気持ちが込み上げてきた。


(こいつ、今でも堀口のことを…?)

「じゃあ俺、ここで乗り換えだから、」

「あぁ…」

「堀口に、頑張るよう伝えてくれ!」

「おう。」



しかし、佳菜子がソレを聞くことは、その先ずっと、やってはこなかった。