どこかで誰かが…

「矛盾してるじゃん!」

「まだカナダに行くって決まったワケじゃないだろ!」

「でも、」

「来年なのか再来年なのか…その時まで俺ら、ずっとこうしてモメてなきゃならないのか?」

「そーゆーことじゃないでしょ!」

「じゃあなんだよ!?」

「こんなだけど、私は大地くんの彼女なんだから…」

「当たり前だろ。」

「だったら、なんで希望出す前に話してくれなかったの?言ってもしょうがないと思った?私が頼りないから?」

「佳菜!」

「信頼されてもいないに、一緒に行こうなんて言われても、ふたつ返事で納得できるわけないじゃん!」

「…わかったよ。」

「なにが?」

「行かないよ。どこにもいかない。」

「…だから、そーやって何でも、一人で勝手に決めないでって言ってるの!」

「じゃあ聞くけど、はじめに言ってたら、こんなにモメなかったのか?ふたつ返事で了解したかよ?!」

「それはわからないけど…」

「ホラみろ。結局そーゆーことだよ。」

「そーゆーこと?」

「…もうイーよ。」


すると、佳菜子は立ち上がり言った。


「帰る。」

「オイっ!」

「一人で考えたいの!」

「……勝手にしろ!」


その後を追わない片桐。


それから暫くの間、互いの多忙を理由に、故意に連絡を絶つ日が続いた。