さほど盛り上がらぬ乾杯のあと…


「キヨスクだって大変だろ?教師ったって狭き門だっつーじゃん。」

「採用試験受けまくるんだろうな〜。」

「私立校志望なの?」

「そん時は手当たり次第っつー感じになってるかも。登録もしておくつもりだし。」

「…決まった時は盛大に祝ってやるからな!」

「その前に自分でしょ。」

「そうでした。」


そんな心配をよそに、

数日後、

片桐からのメールで、連絡待ちの企業から内定をもらえたとの朗報を受けた清瀬は、
自分のことのように喜び、
ひとまず安心するのだった。