どこかで誰かが…

まずはじめに、
佳菜子の家の最寄りの駅前にある居酒屋にて、改めて三人で会うことに…


張り切る片桐とは反対に、
あまり乗り気じゃない佳菜子が、清瀬を連れ、渋々と姿を現す。


「今日は何?」


何も知らない清瀬がたずねると、

「この状況がベストだから。佳菜はキヨスクが送る!俺は直ぐに駅に行ける!だろ?」

「なんだぁ?」

「何も心配することなく、佳菜を任せられるから。」

「任すって!…」

「うそ。俺が飲みたかったんだよ…和巳とさ!」

「だから、馴れ馴れしいって。」

「こーゆーのは、はじめからの方がいいんだよ。途中からなんて、なかなか名前で呼べないもんだぜ。」

「…」

「長い付き合いになりそうだからさ!な、和巳!」

「…俺は?…なんて呼べば?」

「あー、いっても俺の方が歳上だからなぁ…大ちゃん?」

「…」

「あはは、大ちゃん?」

「佳菜は“大地くん”だろ?」

「じゃあ俺もソレで。大吉くん」

「大吉じゃねーよ、このキヨスクが!」

「どーだっていーから!とりあえず注文!」

「はい。」


こうして、前回よりは互いに“受け入れてみよう”とする姿勢を見せてはいるものの、
まだまだ油断することなく、佳菜子が見守る中…


「え!法学部なんすか?」