どこかで誰かが…

「なに?それがどーかした?」

「うん。髪切りに行くとき、よく見かけるから。」

「そっか。佳菜ちゃん、お洒落なトコで切ってるもんね〜。」

「へー、そーなんだ。」

「案外、すれ違ってたことあったりしてね!」


そう言って、佳菜子と秋山を交互に指を差す未央里。

すると、

「先輩とも会ってるかもよ。」

透かさず秋山が言う。

「え?」

「あながち、先輩が言うことも嘘じゃなかったりして…“どこかで会ってる気がする”ってやつ。」

「あははは、ドラマじゃないんだから、ウケる〜!」

「なんだよ、先に言いだしたのは未央里ちゃんじゃん。」

「そーだけどぉ〜、秋山くんて、メルヘンチックだなぁ〜って思ってさぁ〜あははは…」


本気で笑い飛ばす未央里に、困惑気味の秋山の表情もまた、さらに笑いをそそるのだった。