どこかで誰かが…

電話を終え戻ると、
未央里のテンションが、かなり上がっているのがわかった。


(えー、酔ってんじゃん。いつもこんな感じなのかなぁ?)


席に着いた顔が、よほど引きつっていたのだろうか、

「家の人、何だって?」

すぐに声をかけてくる秋山。


「良いって。もちろん二つ返事では無かったけどね。」

「なんか、悪いね。」

「うううん。」


そんな、今までにない佳菜子の覚悟を無駄にするかのように、

気負いすぎたのか、疲れていたのか、
早くも未央里はダウンしてしまった。


アドレスと一緒に載っていた、自宅の番号に電話をして場所を聞くと、秋山と協力し合って、未央里に付き添いタクシーに乗り込むことに…


指定された場所には、未央里の父親らしき人物がクルマで迎えに来ていた。


タクシー代だと言って、無理矢理渡された五千円で、次は、佳菜子の家へと向かうことに。


「佳菜ちゃんが居てくれて良かったよ。」

「うん。お疲れ様。」


こうして、無事に佳菜子も送り届けることができた…と、そう思った時、

タクシーのエンジン音に気付き、勢い良く玄関の扉が開いた。


秋山の身体に緊張が走る。


その時だった。