どこかで誰かが…

未央里が席を立つと、

「大丈夫?」

秋山は佳菜子を気遣って聞いた。


「え、あ〜大丈夫大丈夫。」


それと比べて、片桐はと言えば…


「なぁ秋山。俺、あの子のこと送らなきゃならないのは勘弁だぞ。そんなに知ってるワケじゃないんだし。」

(あらら。言ってることは間違ってないけど、ちょっと冷たいかな…ま、彼女一筋ってことなんだろうけど。)

「あー、俺が送って帰りますから。」

(おっと、この人は誰にでも優しいんだなぁ…彼女になる人はたまらないだろうに。案外、こーゆー人の方が、気付かぬうちに人のこと傷つけたりしてるんだろうなぁ、きっと。)


未央里の作戦なのかもしれないのだが、

「私、やっぱり残ります?そうすれば二人で帰れるし。」

「え?だって、大丈夫なの?」

「事情を説明すれば…なんとか…」

「そうしよ!やっぱ、人数多い方が楽しいよ!」

(この片桐って男は、何も分かってないや。)

「じゃあ、なるべく早くお開きにしよっか。」

「でも俺、ここ終るの12時過ぎるぞ。」

「あ、じゃあ私、電話かけてくるね。」


今度は外へ、電話をかけに行く佳菜子だった。