どこかで誰かが…

そこで透かさず、

「あ〜、お金は立て替えとくよ!それより、一人で大丈夫?」

未央里が言うと、

「あ、じゃあ俺、駅まで送る。」

思惑通り、乗せられる秋山。


「大丈夫だよ。そんな遠くないし。」

「送ってもらいなって、佳菜ちゃん!」


未央里は今の状況が、自分にとっても、佳菜子と秋山にとっても、決して悪くはない方向に進んでいると確信するのだった。


「先輩、ちょっと行ってきます。未央里ちゃん人質に置いていくんで、」

「そうそう。だから、ちょっとと言わず、ゆっくりどーぞ…」

「未央里ちゃん!もう、何言ってんのぉ!」

「ごめん〜。気を付けてね!じゃあ秋山君、よろしくぅ!」



バタバタと、二人揃って店を出ていく姿を見送った片桐は、

「あの二人、やっぱそーなの?」

不意に、未央里に聞いた。


「お似合いだと思いません?」

「そーかな?」

「佳菜ちゃん、過去の恋を引きずってるみたいで…だから、秋山君みたいな、優しい人が良いんじゃないかと思って!」

「キミは?」

「あたし?!あたしのタイプは違いますもん!」

「そーなんだ。てっきりキミだと思ってたよ。」

「やめてくださいよ〜」

「なんで?あいつ、マジでイーヤツだよ。」

「だから友達に紹介できるんじゃないですかぁ。」