どこかで誰かが…

店内はそれなりに込んでおり、
3人はカウンター席に通された。


まず、飲み物を注文すると、

「ねー、例の先輩、今日は居るの?」

「居るよ!」

何やらコソコソと話す二人に気が付く佳菜子。


「ん?先輩って誰?」

「あぁ…実はね、ある人を紹介してくれるって条件で、今日の合コンが成立したの!」

「そーだったの!?」

「違うじゃん!後から付いた条件だろ!」

「いーからいーから!で、どの人?」


キョロキョロする未央里に、

「二人はどーゆー知り合い?」

さらにたずねたところ…


「前の合コンで知り合ったの。」

「なのに先輩を紹介?」

「その日、目をつけた男を違う子に持ってかれちゃって…そしたらこの人が、もっとかっこいー男を知ってるからって、慰めてくれてさぁ、」

(…何やってんだろ、この人?)

「でさぁ秋山君!イー子いた?」

「盛り上げるのに必死で、良く分からなかった…」

「ちょっと今日はノリがね…残念な感じだったよね…」

「ごめん。」

(合コンの進行どころか、彼女探しも必死だったのね…)

と、その時だった。


「おお!来たな!」


店員の格好をした“先輩”らしき人が来て言った。