どこかで誰かが…

それから数日後のこと…


練習を終え、部室を出て校門へと向かう佳菜子は立ち止まり、目を丸くした。


そして村井も、いつものように、急いで着替えてあとを追い…

その直後、事件は起こってしまった。


「清瀬さん!!」

「ん?」

「彼女さん達が!来てください!!早く!!」


後輩に呼ばれ、訳も分からぬまま慌てて飛び出す清瀬が見たものは…………


「へー。たいしたもんだなあ…彼氏がいるの分かってて、ちょっかい出してたってワケだぁ」

「やめてって!そんなんじゃないんだってば!」


校門の前にノッポの村井が居て、その隣にはゆっこと佳菜子と……もう一人…


「サワ?…何やってんだよ?」



佳菜子と村井のツーショット場面を、何度も見かけていた飯田からの情報を確かめる為、抜き打ちでやって来ていた大沢は、

「…おまえは引っ込んでろ。」

はじめ、清瀬を無視して続けた。


「で?人の女、どーするつもりだった?…ちょっと背が高いからって、調子にのってんじゃねーぞテメー!!」

「やめろってサワ!」

「キヨ!おまえはそばに居て何やってんだ?のほほんとサッカーしやがって、後輩の指導ぐらい、ちゃんとしろっつんだよ!」


その苛立ちは清瀬にも向けられ、

「ここのサッカー部は女奪う指導もしてんのか?はっ、ゴールどころか、ボールもろくに奪えねーくせしてか?!」