どこかで誰かが…

「あたしの1回目のモテ期はね、中3の秋。」

「へー。」

「部活も引退して、中学校最後の行事が目白押しでさ…なのに、好きな人が他の子を誘ってるの見ちゃって!腹癒せじゃなくて、よーく選んでつきあった彼氏とも、卒業を期に自然消滅ってヤツよ!」

「あらら。」

「元カレの色は…グレーだわ。あと2回は慎重に使わなきゃ!」

(清瀬はソレまでの繋ぎかな?)

「佳菜子は今までにモテ期あった?」

「ないない!だいたい今だって、モテてる実感ないもん!」

「佳菜子は鈍感だからね…でも、損しないように気を付けなよ。出逢いも別れも見極めれなきゃね!」

「見極める?」

「いーい!愛情の表現に差はあっても、相手を思う気持ちは平等じゃないと恋愛は成立しないと思うの!楽しい時、悲しい時が同じじゃなきゃ、ウマくイクはずないって…それがズレてるって感じた時は、危険信号だよ!」

「ズレか…」

「逆に、そのタイミングが同じな人なら、つきあってみるのも良いんじゃないかなぁ?…環境が変われば状況も変わるんだから!」

「…なんでこんな話になったんだっけ?」

「モテ期の話から…あ、その前に色の話になって」

「そうだ。高木くんの話からだ!」

「そうそう!村井がね、」

「そー!!」

「え?」

「村井くんのお父さんと高木くんのお母さんが同級生だったんだって!」

「…(駄目だなぁ、村井。完全に高木アリキになってんじゃん!)そーなんだ。」

「コンビニで会ったこともあるんだって。」