どこかで誰かが…

「マジ?!」

「貸し“1”だからね。」

「おおぉ〜!助かった〜マジで!あんがと!ホント助かったぁ…」

「でも村井くん、そーとーショックだったんじゃない?超落ちてたから…」

「…めんどくせ〜!」

「あとは知ーらないっと!」

「放課後が恐えーよ、俺。」

「はい!がんばって、先輩!」

「あれ?…熱あるかも」

「ないない。」

「もー!マジでこーゆーのヤダ俺!」

「うふふ。」

「なに!?」

「後輩思いな先輩なんだーと思って。」

「…そんなんじゃねーよ。」



そして、そんな恐怖の放課後は、容赦なくやってくるのだった。


それなのに村井は、挨拶以外、何も話かけてこず…

逆にそれが、なんとも嫌な風陰気を匂わせる。


とにかく、練習中も休憩時も、
何も知らないフリを通す清瀬。

しかし、

その時はやって来た。


着替えを終え、部室のドアを開けると、

「先輩!」

恐れていた事態が、清瀬を待ち受けていた。